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SANETを使おう

SANETは、ネットワーク上やネットワーク沿いでおきる事象を分析するためのツールです。ネットワークは、たとえば、道路、川、パイプライン、ケーブルなどで、事象は、たとえば、車の衝突事故、動物の轢死、ひったくり、繁華街にある美容院などです。このツールは、このような様々なネットワークと事象を分析できます。


ダウンロード - SANET Ver.4.1(ArcGIS 10対応)>>
ダウンロード - SANET Ver.4.1 (ArcGIS 9.3対応)>>
ダウンロード - SANET Ver. 3 >>
SANETを使って分析する

SANETは、ネットワーク上やネットワーク沿いで生起する事象の分析を、ArcGIS上で行うためのツール箱です。SANETを使った典型例には、車道での車の衝突事故、歩道でのひったくり事件、小売り店舗、水路に作られたビーバーの巣などを対象とした分析があります。

 

SANET Ver.4.1 をお使いの方は、以下の部分は当面英語版をご参照ください。準備が整い次第更新します。

 

ツール01: ボロノイダイアグラム

このツールは、ネットワーク上の点(生成点と呼ぶ)の集合が生成するボロノイダイアグラムを作成します。用いられる距離は最短経路距離です。出力されるダイアグラム、つまりネットワークボロノイダイアグラムn個のサブネットワークで構成されます。ここで、nは生成点の数です。i番目の生成点を持つボロノイサブネットワーク内のすべての点からの最近隣経路距離点は、i番目の生成点です。たとえば、生成点がバス停であるとすれば、i番目のバス停のボロノイサブネットワーク内に居るすべての人にとって、i番目のバス停が、一番近いバス停ということです。

 

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ツー02: カーネル密度推定

このツールは、ネットワーク上の与えられた点に対して、その点のネットワーク上における密度関数を推定します。このツールは、道路上の犯罪多発地点や交通事故多発地点の推定に力を発揮します。

 

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ツール03: 最近隣距離法

このツールは、それぞれの点から、それぞれの一番近い近隣点までの最短経路距離を使って、点が集まっている状態なのか、あるいは散らばっている状態なのかを判断します。この方法は、与えられたネットワーク上で均一分布に従って点が独立かつランダムに分布しているという帰無仮説の元で検定を行います。ツールは、この帰無仮説における上限と下限5%信頼区間を出力します。

 

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ツール04: 条件付き最近隣距離法

与えられた二つの点の集合、つまり基盤点の集合(駅のように長く存続するもの)と非基盤点の集合(ファーストフード店のように比較的早く消滅してしまうもの)に対して、非基盤点が、最近隣距離に関して、基盤点周辺に集まっている状態となっているのか、あるいは散らばっている状態なのかを判断します。この方法は、与えられたネットワーク上で均一分布に従って点が独立かつランダムに分布しているという帰無仮説の元で検定を行います。ツールは、この帰無仮説における上限と下限5%信頼区間を出力します。

 

 

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ツール05: K関数

このツールは、点の集合が与えられた時、それぞれの点を中心としてそこから最短経路距離でt以内にある点の総数を全ての点で平均し、その値を使って与えられた点が集まっているのか分散しているのかを調べます。ここでtはゼロから無限大の値をとるパラメータです。この方法は、与えられたネットワーク上で均一分布に従って点が独立かつランダムに分布しているという帰無仮説の元で検定を行います。

 

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ツール06: クロスK関数

このツールは、与えられた二つの点の集合、つまり基盤点の集合(駅のように長く存続するもの)と非基盤点の集合(ファーストフード店のように比較的早く消滅してしまうもの)に対して、非基盤点が、最近隣距離に関して、基盤点から集まっている状態となっているのか、あるいは散らばっている状態なのかを、基盤点から半径tの幅内の非基盤点の個数を調べることで、判断します。ここでtはパラメーターで、0から無限(大変大きい値)までの値をとります。この方法は、基盤点の位置に無関係に非基盤点が、与えられたネットワーク上で均一分布に従って独立かつランダムに分布しているという帰無仮説の元で検定を行います。

 

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ツール07: ボロノイクロスK関数

このツールはツール06とほぼ同じですが、tの範囲がそれぞれの基盤点の生成するボロノイサブネットワークの最短経路距離の最大距離以内となっています。ツール06より、基盤点の周辺に焦点を当てています。

 

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ツール08: 空間内挿

このツールは、与えられたネットワーク上でサンプル地点の分かっている属性値(たとえば、道路網における有限個のサンプル地点の標高)から、それぞれの地点の分かっていない属性値を、ネットワーク上で連続的に推定します。

 

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ツール09: ドローネダイアグラム

このツールは、隣接するボロノイサブネットワークの生成点間の最短経路距離によって与えられたリンクからなるネットワークを形成します。

 

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ツール10: クランピング法

現在提供されておりません。将来、クラスター法として提供する予定です。

 

 

ツール11: 空間ランダム点

このツールは、ネットワーク状の一様分布に従って、独立にランダムに分布する点を発生します。得られた結果は、完全な空間ランダム分布となります。

 

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ツール12: 最短経路距離

このツールは、条件付き最近隣距離法04と併せて、一つの基盤点から他の基盤点への経路距離を計算します。

 

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ツール13: 2種類の点間の最短経路距離

このツールは、条件付き最近隣距離法04と併せて、一つの基盤点から他の非基盤点への経路距離を計算します。

 

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ツール14: ネットワーク

このツールは、ネットワークを構成するラインセグメントのデータファイルを作成します。

 

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